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はとのさと福祉会
について

ごあいさつ

 二人の子どもを産み育てながら、小学校の教師をしてきた一人の母親が、「女性が生き生きと働き続け、子どもたちが豊かに育ってほしい」と願い、私財を投げうって木村の地に小さい無認可保育所をつくりました。ある日その保育所に障害を持ったお子さんのお母さんが訪ねてこられました。無認可保育所の運営では、そのお子さんの保育を断念せざるをえませんでした。
 保育を必要とする、すべての子どもたちを受け入れたいとの思いが、職員と保護者に沸き起こってきました。その思いがたくさんの人々に伝わり、資金を集め社会福祉法人を設立し、認可保育所に生まれ変われました。
 はとのさと福祉会は、創設者の思いを脈々と受け継いで今日にいたっています。そして市域の要求を受け止め、事業拡大をしてきました。はとのさと保育園に続き、高砂に米田西保育園、加古川に第2はとのさと保育園、そして神戸大学病院内のはとぽっぽ保育所を運営しています。どの保育園も法人理念を基本にして運営しています。地域に目を向け、地域の子育て支援センターの役割を担い、障害がある子どもさんも医療ケアの必要な子どもさんも共に生活し、育つ保育所になるように努力していきます。
 そして、子どもを権利の主体者として、すべての子どもの生活が守られ、愛されて育ち、保護者が人間らしく生き生きと働き続けられる社会を目指して、地域の人々と一緒に歩いていきます。

法人の理念

憲法25条に基づきすべての国民の生存権の確立と向上のために努力します。当面、法人設立の歴史的経過と趣旨から児童の福祉の向上に努めます。

 1、児童福祉法の基本理念に基づき、すべての児童が、ひとしくその生活を保障され、愛護されるようにします。
 2、子どもの権利条約に基づいて、子どもたちを権利の主体者として認め、最善のものを提供するようにします。
 3、保護者が保育所に子どもを預けて子育てをする権利を保障します。
 4、地域の子育てを支援します。

法人の基本方針


1、保育所保育を通して、子どもの発達を保障します。
2、地域に保育活動を通して、子育て支援センターの役割を担います。
3、地域の福祉の向上に努めます。
4、効果・効率を考えた運営をし、経営の安定に努めます。
5、情報公開を積極的に行い、透明性のある運営を行います。
6、職員の働く権利を保障し、専門性豊かな職員になるように努めます。

はとのさとの
歩み


1960年代から1970年代において、女性が20歳前後に就業した後、結婚や出産や子育てのために離職することが多くみられました。当時は出産と同時に退職するのが当たり前とされた時代であり、共働きは少数派、子どもを産み育てながら働く女性のための環境は整っていませんでした。
小学校の教員をしていた1人の女性が「子どもを産み育てながら安心して働き続けられる保育所をつくりたい」と願い、1979年10月無認可保育所として“はとのさと保育園”を誕生させました。開園当初たった9人だった園児も80年代前半には80人近い子どもたちが狭い園舎にひしめいているというそんな頃もありました。
 1987年、親と職員で運営する共同保育園として再スタートしました。どんな時でも、はとのさとは子どもたちの健やかな成長を最優先にし、障害児保育、アレルギー対応食や年度途中からの入園といった要求に応えるように努力してきました。一時期、在園児が減り、公的補助も打ち切られ、風前の灯火となったこともありました。それでも、はとのさとに熱い思いを寄せる父母のみなさん、より良い保育を求め続ける職員たち、いつまでもはとのさとを大切に思い力強く支えてくださるOBの皆さん、そして暖かく見守り支えてくださる地域のみなさんなど、本当にたくさんの人の思いと力によって支えられ、はとのさとは-歩ずつ歩んでくることができました。
 さらに、2001年8月、地域の子育てに関わる人達と手をつないでどの子にも豊かな子ども時代を保障したいとの願いから、NPO法人(特定非営利活動法人)として新たにスタートし、様々な子育て支援を行ってきました。
 そして、その基盤をより強固なものとして、地域の要求に応え、すべての子ども達の発達を保障していこうとの思いで、多くの方のご支援をいただき2005年9月社会福祉法人はとのさと福祉会を設立し、2006年4月より認可園はとのさと保育園として新たなスタートを切りました。
“地域の子育て支援センター”となるような保育所づくりに奮闘する職員の頑張りや、保護者や地域の皆様のご協力を頂く中で、はとのさと福祉会が運営する保育所が
 ・2015年4月 高砂市より移管をされ「米田西保育園」の運営を開始
 ・2017年4月 神戸大学より運営委託をされ「神戸大学はとぽっぽ保育所」の運営を開始
 ・2017年9月 はとのさと保育園の隣地に「第2はとのさと保育園」を新設
と増えていき、現在も各地域において地域の子育て支援の拠点となるように取り組んでいます。

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